そもそも確定申告が必要な人とは?
確定申告が必要かどうかは、「どんな立場でリユースビジネスをしているか」によって変わります。大きく3つのケースに分けて考えましょう。
ケース1:副業として行っている会社員
本業(給与所得)とは別にフリマアプリやリユースショップで収入を得ている会社員の場合、年間の副業所得(利益)が20万円を超えると確定申告が必要です。
ここで注意したいのは「売上」ではなく「所得(利益)」が基準だという点です。たとえば年間100万円売っていても、仕入れ費用・送料・手数料・消耗品などを引いた後の利益が20万円以下であれば、申告不要です。
注意:住民税は20万円以下でも申告が必要です。副業が会社にバレたくない場合は、住民税を「自分で納付(普通徴収)」に指定しましょう。
ケース2:専業でリユースビジネスを営んでいる個人事業主
古物商許可を取得してリユースショップを専業で経営している場合は、利益額に関わらず確定申告が必要です(赤字でも申告することで翌年以降の損失繰越ができます)。
ケース3:法人(会社)として経営している
法人の場合は確定申告ではなく法人税の申告になります。本記事では個人事業主・副業の方向けに解説します。
リユース業で計上できる主な経費
確定申告では、ビジネスにかかった費用を「経費」として売上から差し引いて所得を計算します。リユース業で認められる主な経費は以下の通りです。
リユース業で計上できる主な経費
| 経費の種類 | 具体例 |
|---|---|
| 仕入れ費用(売上原価) | 商品の買取代金・購入費用 |
| 送料・配送費 | 商品を発送する際の送料・梱包材 |
| 販売手数料 | メルカリ・ヤフオク・楽天等のプラットフォーム手数料 |
| 交通費 | 仕入れや査定のための移動費(電車・ガソリン代等) |
| 通信費 | スマートフォン・インターネットの事業使用分 |
| 消耗品費 | 梱包材・ガムテープ・プチプチ・ラベル等 |
| 広告費 | 出品の有料オプション・SNS広告 |
| ソフトウェア利用料 | 在庫管理・会計ソフトの月額費用 |
| 古物商許可申請費用 | 申請手数料・行政書士費用 |
仕入れた商品のうち、その年に売れなかったものは「期末棚卸資産」として経費にはなりません。売れた分だけが「売上原価」として経費計上されます。棚卸しを正確に行うことが重要です。
白色申告と青色申告の違い
白色申告(簡単だが節税効果は低い)
帳簿の付け方がシンプルで、収支内訳書を添付するだけで申告できます。ただし、青色申告に比べて節税メリットが少なく、赤字の繰越もできません。
青色申告(手間はあるが節税効果が大きい)
青色申告には最大65万円の特別控除があります。つまり、利益から最大65万円を差し引いて税金を計算できるため、大きな節税効果があります。
青色申告のメリット:
- 最大65万円の青色申告特別控除(複式簿記+e-Tax申告の場合)
- 赤字を翌年以降3年間繰り越せる(純損失の繰越控除)
- 家族への給与を経費にできる(青色事業専従者給与)
- 少額減価償却資産(30万円未満)を一括経費計上できる
青色申告をするには、開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出する必要があります(開業から2か月以内)。
帳簿はどう付ければよいか
リユース業の帳簿で最も重要なのは以下の3点です。
1. 仕入れ台帳(買取記録)
いつ・誰から・何を・いくらで仕入れたかを記録します。古物商の場合、古物台帳への記録が法的義務でもあります。この記録が「売上原価」の根拠になります。
2. 販売記録
いつ・どこで(メルカリ・ヤフオク等)・何を・いくらで販売したかを記録します。プラットフォームの売上明細も必ず保管しましょう。
3. 経費台帳
領収書・レシートをもとに、日付・内容・金額を記録します。領収書は7年間の保存が必要です(青色申告の場合)。
確定申告のスケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1月〜 | 前年分の帳簿を整理・締める |
| 1月末 | 前年の棚卸しを確定させる |
| 2月16日〜3月15日 | 確定申告期間(毎年この時期) |
| 3月15日 | 申告・納税の期限 |
在庫管理ソフトで帳簿の手間を大幅削減
仕入れ・販売・経費を手作業でExcelに入力していると、記録漏れや計算ミスが起きやすく、確定申告の時期に大変な思いをすることになります。
AI Stock NAVIのような在庫管理アプリを使うと、日々の仕入れ・販売・経費の記録がそのまま帳簿データになります。月次レポートで利益を随時確認でき、freee連携(Proプラン)では会計ソフトへの自動記帳も可能です。
- 仕入れ登録と古物台帳記録が同時に完了
- 販売登録で粗利が自動計算される
- 経費をカテゴリ別に管理して集計が簡単
- 月次・年次の損益をグラフで可視化
- freee連携で確定申告の入力作業をほぼゼロに